アレヤコレヤの散文 あたまのなかの引き出し ソレトこれがつながる

あやめ十八番『三英花 煙夕空』 2

エピローグが真骨頂だと思った

 

 

そこに行く前、殺人事件の謎が解かれて(この場合、説かれてかな)

事の真相が観客に明かされるんだけど、

 

ん、コトノシンソウ?

 

謎解きしたのは鬼平三宝

そうなの、鬼平と西田デカじゃあないのよ、

 

鬼平がこれからどうするのか、本音を聞いた相手は六耳壺

 

その辺りから、しみじみ変な事に、やっと今更おもうの

(あれ、骨董品 話して、聞いて、見てるのか

そして覚えていて、嘘というものも知ってる…)

 

 

 

今回の観劇、一つには島田大翼さんを楽しみに見に行った。

鬼平役つまり、主人公 若く有能、けれど後天的盲目の骨董商 尼子鬼平(アマゴキヘイ)。

でも、最初の方から、なんだか自分の苦手なタイプで、

 

とても近くで、本当に全身まるごと、顔のシワまで、息遣いも感じるほどの目の前で鬼平演じてらっしゃるのに、

余り、見たくなくて、ちょっと猫背気味な後ろ姿とか暗闇でチロチロ見てた。

 

最後の方からジワジワ何が嫌なのかわかった、

高圧的なのよ 三宝に対して

三宝三宝で特に、壺なんて年齢(?)からいえば、殆どの持ち主よりも長老なのに、腰が低い。

お駒もいわれの故でしょうが、控えめ。

やんちゃ坊主があと一人。

 

織部の寝室 超プライベート空間に飾られていた、彼のお気に入りの三宝

事件後、別室にどうやら移されたようで、そこで鬼平から話を促されてあの晩 あったことを語り出すんだけど、

鬼平が横柄なんだよ。

 

決定的だったのが、三宝の今後の身の振り方

を決める時、

そうなの、決めちゃうの勝手に、鬼平

 

ああ、こういうタイプ嫌い。って思うってより感じた。

 (堀越さんの戯曲 そこまで、表現されて居るんだろうな、

そして鬼平の性格 よく体現、発声していました。島田さん。参りました。)

 

 

そんで、鬼平三宝のこれからを決定的に誰も知らないところで、

見事に見事に、わがままに決めたから。

 

もう、その後の三宝達…

 

いくつもの重なるイメージ

思い出す、

三宝の最後のシルエット まさにキリスト教的な有名な構図

操り人形の糸はクモノ

 

あんなに、知性的で実際知的で相手の気持ちや自分の立場を理解して、何よりじっと黙ってる。黙ってる。骨董品

 

 

沸いて来る、沸々とした怒りを感じていると

 

 

エピローグが始まる…

埼玉のどこからしい鬼平の屋敷

 

 ここ、ここの冒頭の 鬼平=島田さんこそが

コトノシンソウ

だと思った。

 

変態 でしたよ完全に 鬼平

 

骨董品達に話しかけている鬼平の姿…

愛するものに話しかける、恋人への囁きそのもの

 

変態 っていっちゃったけど、現代では普通にいるタイプ

生身のものより、決して傷つけられる事のない相手を愛する

 

そう考えると、鬼平は不能なのではと思う。

てか、興味が無い。

 

織部の財産が丸々手に入る方法を実行した鬼平

威されて、母と共に従わされている 恋狂いのお嬢様。

きっと、いいように扱われて居るんだろうな、下女なみに。

愛する恋人は身代わりに牢獄へ。

 

 

って、想像すると

鬼平三宝達とのやり取りって密室で行われてたよね。

 

コトノシンソウとは?

あのやり取りは、事実なのか?

骨董品達は話せるのか…

鬼平が一方的に語る物語。

 

チーン

 

浄土宗の念仏が聞こえてきます。

プロローグが思い出される。

ループ。輪廻転生。繰り返す。

 

 

 

 真贋を見極めれる、目をかつては持っていた骨董商 尼子鬼平

 

 そして、最後のシーンへ

 

 

考えて見れば、骨董品達は 数多くの主人達を見送って、保護者が変わり、時代を超え、海を超え…絶えず沈黙を守り

 

 

 

私は、観劇後 因果応報 ということは思い浮かばなかった。他の方の感想にあり そういう面もあるなあと

鬼平の強欲?エゴも、業も感じなかった。そう感じるもあるのねと

やはり、一番響いたのは、

一本取られたわ、堀越さん!って、

書き手にしてやられたな

って

 

だって、東京公演の後の大阪公演は尼子鬼平演じるの、

堀越涼さん自身じゃない。

 

 

 今作の作・演出そして劇団あやめ十八番主宰、堀越涼さん

 

上演終了後のTwitterにて

~もうミステリーはやりたくない笑

とかかれていました!

 

 

はあ、東京 大阪両公演 観た方の感想読むと、

双方ともそれぞれの場所の魅力、違い、

両方みて 何倍も愉しそう

知的好奇心くすぐられる感じかな?

 

あやめ十八番の感想書く方は、細かく 深く考察したり

言葉使いが素敵だったりで、そういうのを読める楽しみもある

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後にばらすけど、つまり、

記述トリック 叙述トリックの事ね 

“ 真贋は 煙(ケム)に撒かれて 何処(いずこ)やら ”