アレヤコレヤの散文 あたまのなかの引き出し ソレトこれがつながる

キャガプシー 2018 新演出の効果絶大!

演出って、すごいですね!

魔物みたい!変幻自在

 

新しく増えたり、変更された「演出」

舞台美術を伴うものもあれば、演者の能力を遺憾無く発揮したもの、細やかな部分、台詞の微妙な違い、切替のワンクッション

ケレン味溢れるもの、最後の最後の声‥‥

 

繊細な変更や大胆な加わりがこんなにも物語の印象や、響きや受けとめ方が変わるのかと驚きました。

特に思うのは、初めてキャガプシーを観る方には物語の伝わり具合、染み渡り度が格段と強く深いのではないかと思いました。

 

 

18時開始回は始まりはまだ明るく、物語の冒頭部分は、黒衣の四人が朗読をバトンタッチして紡ぐキャガプシーの世界。

キャガプシーとは?行われる因習とは?のお話と同時に天井の真ん中よりスルスルと布を丸めたような白い塊が降りてきます。そうして一人さひがしさんが中央のクシャクシャな薄布の真ん中に歩み出ます。

地上付近に来ると塊の正体は壊れて半身になったであろうキャガプシーの一つとわかります。そのキャガプシーにしゃがんで何かするさひがしさん。すると今度はスルスルとキャガプシーが上昇します。下の布を道連れに。

おぼんろの四人が朗読の為に十字路の四方に散らばるとき、クシャクシャな布にそれぞれしゃがんで紐をくっつけていたなぁとボンヤリ。

 

ここで物語の始まりへの誘いの最高な演出が現れます!

 

クシャクシャな薄布は四隅と真ん中を上に上に引き上げられてゆっくり大きく大きく広がってゆきます!そこには…

 

cagapsy

赤く大きく勢いよくかかれたこの物語名!

 

もう、ここで満足して胸が一杯になりました。きっと、初演を体験した方には走馬灯のようにこの物語が脳内を走り、初プシーの方には期待感と興奮がむくむくと沸き起こったのではないでしょうか。

 

薄い布は天井からの日の光を通して透けて優しく揺れています。時が進み暗いテントに気付いた時には青く照らし出されて、ユラユラとcagapsyのあかく光る文字の不気味さといったら…

 

 

気付けば黒衣を脱いで物語の登場人物に変わったトラワレがいて。

そして、静かに優しい音色とともに響き渡るキャガプシーの漏れ出る声…

 

もう、帰って良いですか?これから始まる事知ってると辛いんですけど!って思った方居ますよね。

 

そして、そのキャガプシーの大旗がネズの樹に早変わりもするのですよ!本当にビックリ素敵

 

最後のシークエンスのキャガプシーショー開催に繋がる、ネズの樹の下での待ち合わせ場面。

直前のツミとウナサレのショッキングなテント内での場面から、ガラッと変わって夜の暗い山の中。

 

そうなのよね、この物語中唯一のキャガプシーの墓場、キャガプシーシアターを離れて外の世界での出来事の場面なの。

いきなり薄布がグワンと下がってきて、妖しい色に照らしだされ、垂直に白いリボンがストンと音もなく降りてくる、しかも、しかも、ただの穴ぽこだと思っていたあの穴を通り抜けてストンと。

客席と地続きに繋がっていたメイン舞台が、一気に隔離されて、トラワレの期待と焦りの待ち人来ず、ネズミのイヤな悪夢の予感に導かれた不安、ツミの自分本位な優しさでの心細い遠出。がグルグルと渦巻いて立ちのぼります。

 

このシーン 初演はそんなに印象深く無いのだけども、めちゃくちゃこの後のジェットコースターのような展開の重要なポイントだったんだ!って新演出のお陰で気付けました。

上下空間を使った動きのある新しい演出。大好きです。よりキャガプシーの物語が身近に迫って来ました。

 

 

トラワレの温室育ち。ネズミの狡猾さと頭の良さ。ツミの自覚していない強く欲する心。

 この裏で倒れているウナサレのこと思うと本当につらいね。言葉も取り上げられて。

 

だから、グッとこの場面の細やかで丁寧な演出が心に染みる。

暗闇の中にいるツミが、暗い外の闇の中を独りで手探りでネズの樹まで辿り着いて、まさか足下にウナサレが倒れ込んでいるとは思わないだろうし、何より隠れて此処に来たのにネズミに声を掛けられたら時には心臓が飛び出るくらい怖かっただろうし、だって、あの真実を知った後初めてネズミと対峙しているのがこの状況って…

 

どんだけ怖くて真っ暗で不幸な思いすればいいのよツミは!

 

明日のキャガプシーショーはトラワレとウナサレで予定どうり決行するっていわれ念を押された時、首根っこ掴まれてたんだから!!その後の頭ポンポンがまた…狡猾過ぎませんか?

ツミが同意して受け入れた事がわかる複雑な胸中を表す丁寧な演出。そして、トラワレと二人きりになって唄ってあげる子守唄。それはごめんねの鎮魂歌。

 

 

物語はここからトップスピードのまま最後までいきます。この後もすごい見せ場がこれでもかこれでもかと押し寄せます。

 

 

 

 

 

 

 

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種があかしてあります。

本物は再々演を待つか、今回の再演版の映像作品の発売日を待ちましょう!

 

個人的な趣味をいうと、カラビナとかナスカンとか好きなので、入場したとき何でこんなのが地面に置いてあるんだろうか?と思ったので新演出に納得でした。

今回の舞台美術を開演前の明るいときにぐるり一周してみたのだけど、ウナサレ登場時に暴れ回って引っ張っりおちてカラカラ鳴る缶缶の仕掛けとか、ジュロコロが幾つかぶらぶらぶら下がっていて、それが動きがあって見えやすいように成っていたり、重要なネズミの髪の毛混入の場面の為の高さのある一画とかが、その時は新しい演出に繋がるとは全くわからなかったので、その場面のたびにおおぉ面白い!と楽しめました。

そして…、あの櫓の上の銀の太鼓…気になりますよね。なりました。

 

 

それでは、次の頁にて!

ネズミー!!