アレヤコレヤの散文 あたまのなかの引き出し ソレトこれがつながる

キャガプシー 2018 ツミへ

ごめんね、ツミ。

ツミにとってはあの日出会ったあのひとはツミにとってはヒーローだったんだよね

 

前回はそこの気持ちをすくえなかった

彼は助けてくれたヒーロー

 

ツミが不幸の絶対量の話するとき、子供時代に扱われた経験と、更なる不幸の出来事を話すときに

「お父は死んで、目は見えなくなった」

って言うのに、居心地の悪さを感じていたんだよ。

だって、お父は殺されて、ツミは目を潰されたんだよ!って

でも、あの日から月日が経って、ツミなりの受けとめ方、受けいれる処理の言い方だったんだね。

 

不幸の絶対量のさらに不幸に見舞われた日、いつもは人っ子ひとり寄り付かない、キャガプシーの墓場に暴漢が現れた日に、偶然其処にいて戦ってくれて助けてくれたヒーローも同時に存在したって、在ることかもね。

 

お父を埋めてあげなきゃなんないし、これからどうやって生きていけばいいかわかんないし。キャガプシーに色は塗れないし。

それを一緒にやってくれるっていうんだもん 助かったし、嬉しいよね。

 

ツミの伝える「ありがとう。」が本当に温度のある「ありがとう」で、真実を知ってるが故に、いたたまれなくて、いたたまれなくてネズミのとてもとても言い辛そうな「どう…いたし…まして…」の表情見せたかった。

 

ツミにとっての世界はネズミを通してみる知る世界

一番近くにいる相手なのに、その頬にも触れられず

外の様子を訊けば、ハイイロだと吐き捨てられる。気持ちに嘘をつかれるよりはマシかしら?おおもとの大前提が嘘で真っ黒に塗り固められているんだけども

 

 

ウナサレの目覚め時にはビックリしたでしょう バタバタとテントと駆け抜けまわり荒れ狂い「こ わ い 」と訴えたウナサレ。

ウナサレとってもかわいい子よ!白い頭にお顔、沢山きれいな色をまぶしてキラキラしてて。あの、皆が畏れるネズミの言うこともようようきかない自由な子。

伸びやかで、鮮やかで、陽気で強い。

漏れ出る抑えきれない 涙じゃなくて、笑顔の子。たとえどんな状況だとしても

 

 

ツミ、実はとても言いづらいのですが、この世界の人形師の仕来りからすると、あなたは一人前の人形師には成れていないのです。

自分が創ったキャガプシーが師匠のキャガプシーを壊して初めて一人前の人形師になれる。

結局、トラワレを壊すことは叶わず…

でも、それで良かったと強く強く思うのです。

これからツミは人形師ということに、とらわれること無く、行きたいところに行って、なりたいものになれるのだから!

 

 

あの唄と、この場所の思い出と、もしかしたらネズミと共に、気をつけて旅立って下さい

それでは、また、会う日まで  さようならツミ

 

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ツミの唄場面

ロッキングチェアに腰掛け

暗闇の中一筋の光に照らされて…

 

ツミ役のわかばやしめぐみさん 能力をフルに生かし発揮し、輝かしく魅せる 聴かせる場面でもあり、物語上もツミの想い 気持ちが深く届く唄

歌詞もメロディーも優しい雰囲気が好きです。

 

今回、ネズミとの関係が繊細で複雑で、

身体の接触が色んなかたちで気持ちあらわされるの良かったです。

 

初演時は物語が終わった後、ツミとネズミは一緒にいるのか見当もつかなかった。本音を言えば、ツミには新しく一人でキャガプシーの墓場から旅立って欲しかった。

再演キャガプシーは、ネズミの人物像がより深く濃く描かれていて、私が受ける印象が変わったのと、ツミの印象も若干違う、より人間臭くなったかな。女性としてというよりも、ひとり人間くさい。面白い!

 

トラワレとウナサレがテントの外に旅立つ後ろ姿みつめて、ツミ2~3歩 後退りしてた。

自分の、つまり人間が持つ ゆるせない心

美しいキャガプシー達が、飛び越えていった心

 

ネズミへの気持ち 少しずつ、少しずつ時が経って、関係が変化し、互いを補い合って支え合ってゆくのかな?と思った。それが、つらさを抱えた2人の幸せの姿かなと。

 

 

最後の演出がほんの少しの変更でこうも受け止める印象が違うのかと思わされた。

音楽がしっとりして

ツミの「そっか…」の後のネズミの押さえきれない声は やはり、悔いる懺悔に聞こえて…

 

 

 

 

  

お人形さんのような愛らしい容姿のツミ

そんなツミが女性としてというよりも人として、色んなものを内包して醸しだす哀切に惹かれました。やっぱりツミが大好きです。 

沢山沢山、めぐみさん素敵でした!

ありがとうございました。