アレヤコレヤの散文 あたまのなかの引き出し ソレトこれがつながる

キャガプシーテント " 内と外 " 2018

再演のキャガプシーシアターの装飾は統一感があって(初演のガチャガチャした、見捨てられた果ての地感満載も好きでしたが)、舞台美術家の竹邊奈津子さんの段ボール美術や天井に張られた布切れ達、今回はテント内部も四面ぐるり一周に張り巡られたツギハギの幕の色味、床のシートにも入り口メインの小豆色の大布にも「赤黄青」のペイントがポロックみたいに施されて、まとまりがあって安心できるような、閉鎖的で息苦しいような密室のテント空間が圧をもっていました。

 

あとやはりキャガプシーシアター前に打ち捨てられた"キャガプシー"達ですよね!参加者から募って集まったキャガプシー達。駅からの道案内はぷくぷくした丸顔なんだけど何処か欠損している様な子達…テント前には表現も大きさも壊れ加減もバラバラなのだけど、何故だかぴたっとそれぞれが合っているキャガプシー達。テントにも物語にもぴったり寄り添っていて、創り手は別の人達なのに不思議でした。

すっごく立派な等身大に近いのや、胸の辺から漏れ出る声が聞こえた時にはちょっとビビりました…

 

今回の再演にあたっては本当におぼんろの語り部の4人~スタッフ~参加者~今回初プシーの方々含め、皆さま

お一人様でもお二人様でも 自由にキャガプシーというこの物語を受け止めたり、考えたり楽しんだ気がします。終演後も物語の大きな余波が残るのを感じます。

自然に広まってゆくというのはこんな感じなのかしら?一時(いっとき)のみのブームでも流行でも誰かが仕掛けたモノでもなくて。

そう考えると、おぼんろ主宰の末原拓馬氏が言うところの「現代の古典」を作り出す。というのはこんな感じが始まりなのかな?

 

 

 

 具体的に物理的にテントを説明すると、再演のテントは前回よりも正面が右に10°位かな?ズレて建設されていて、そのお陰で発電機のモーター音から離れたうえに地面が坂になっている部分がうまく避けれて平地部分が舞台下になったと思います。更に、テント内はキャガプシー大段幕をくぐり抜けると庭園の入口みたいにアーチがあり、入口右手側にオペレーションブースとグッズ販売コーナーがこじんまりと纏まってあり、入口左手側に櫓が1台。2階のペンキバケツから察するに人形師のアトリエ。あ!ツミのロッキングチェアありますね!

その対角線上(入って右手奥)にも櫓が1台。2階にひっそりと鈍く光る和太鼓が1台。その左にまわったところがダンボールの小高い一角(左手奥)、そことアトリエの間に薄ぼけた椅子が二脚。つまり、前回の位置関係を時計反対回りにひとつずらした舞台配置。

そのちょっとした変化が前回を体験していても「あれ?どっちがどっち?正面ドコ?」とおぼんろにあってはあるまじき、無い概念を考えてしまい迷子感がありました。

前回よりもスッキリ物が無い分、一つ一つの小道具が際立って、それぞれの場所の役割もしっかりあり、高さがあるので場面が見やすくて、テントの天井の高さを活かしていて。

そしてそして、最大のハイライトシーン!外に出てゆくシーンが今回はあっち側!東京タワーがみえて!なんだかココ何処?感つよかったー

 

真っ暗な森も、明るい森も素敵なんだけど

コレはコレで、アッチに人が居て街がある感があって。

キャガプシーシアターの入口から一直線上の反対側がガバって開くのが、良い気が流れそうで気持ちが良かったです!(風水的にはどうなんだろか?)

後、テントの強度にも貢献していると思います。海風からしっかり二面で耐えれるからね。

 

という、裏ずけを取っていない素人なりの体験してきた初演と再演の違いですが(正解かは不明)、これぞ再演の醍醐味だなぁー!

前回の不備を踏まえて、改善カイゼン、前身あるのみ!

全く同じ事して更新するだけなら意味無いもんね。至らないところ気付かない盲点。やってみてわかる事明るみになる問題点。一つ一つ無くしていったの本当に素晴らしいと思います。

 

今回はテント公演初の雨の日公演、雨プシーもあったそうです。参加した方から聞くと、唯一無二感物語とのマッチ感はあったようですが、公演としては中々に大変だったようでして。

また、テント公演2回目を経て更に良くなって行くことをのぞみます!

都立公園に鉄骨フレームのテントを建てて、2週間弱公演する。

改めて考えると凄いことだな!

そういうのも楽しめました。色々とありがとうございました!