アレヤコレヤの散文 あたまのなかの引き出し ソレトこれがつながる

“行ったことのない場所” の映画たち

9月前半に書いた前置きから約3ヶ月…

本体部分がまとめられず、色々と地図を見て中西部眺めているとどうしても南北戦争に行き着いてしまい、また北軍南軍の地図を見て…まとまる訳もなく。

次に進めないので、簡潔に映画の感想と映像で見る土地の雰囲気と地図を見ての印象を書いてお終いにすることにしました。

その映画により思い出された映画名も記載してあります。

具体的な粗筋等は書いてありませんが、話の流れで内容に触れているので未観の方等はご留意下さいませ。

 

ブログ記事を読んでくださる方、有難うございます。そして、どうぞ宜しく御願い致します。

 

 

 

1.『8月の家族たち』(August: Osage County) 2013 オクラホマ州

元は戯曲でピューリッツァー賞受賞作の映画化 あのワインスタイン・カンパニー製作 役者陣にビッグネームが並んでいます。

〜T.S.エリオット 引用から始まる

暑い8月  オクラホマ

なんかに似ているなぁーと思い出したのが、『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない

エリザベス・テイラーの名前出てくるし。観賞後、今作品の劇作家で脚色もしている人を 調べてみると、やはり『ヴァージニア・ウルフ〜』の影響受けてるのね。

キャスティングが面白い。ミドルエイジになっている、ジュリー・ルイス。あの声でわかるサム・シェパード。美人でスタイル抜群だった女優ジュリア・ロバーツがノーメイク気味で口汚い演技。どんな役も何でもこなすメリル・ストリープ、ドスの効き方が違う。英国人俳優が2人とも意外な感じで出ているし!

重要な登場人物の母役、ヴァイオレットが最初から攻撃的で口汚い。対して旦那は落ち着きがあって知的で物静か…。

とにかく、元の戯曲がThe アメリカ!って感じの王道の作りで、しっかり会話劇でコロコロ話が転がって展開して行き、それぞれの登場人物の個性や性格や立場や状況や今までが垣間見れて、ここにはいない人の事も表して、尚且つ物語の発端とこれからが描かれている。って言う、天晴れな作品。こういう後味はテネシー・ウイリアムズ『欲望という名の電車』、ユージーン・オニール『楡の木陰の欲望』とか思い出す。

「食卓ダイニング劇」もの

って言うのかしら?テーブルとかを囲んで穏便に全然済まなくて(済まないから作品なのだけど…)ほぼほぼ問題があからさまになって、それぞれどうする?(大抵引き際はしんみり展開)で大きな余韻を残して終わる。っていう流れ。

このロマンチックでは全然無く、センチメンタルというかノスタルジックなようなお互いの想いのスペクタクル満載。ポロッと相手を傷つける様なことを言って笑い者にするのとかは、耳が痛くなるような程の言い合いをして歩み寄る文化じゃなくてもある事だし。

 

コロンビア州デンバーからは車で行ける距離(地図チェック)しかし、フロリダから車で来る三女はギリギリの距離なのでは?そこは高級スポーツカーで有りにしてるね。飛行機じゃ成り立たない、話の運びだから。そういうのも面白い。フロリダで不動産業なんてテンプレートだしね。 

ものすごーく暑い日、を描いているわりには暑さがわからないアジアの湿度たっぷりで汗ダラダラとは違って、カサカサに乾燥しているのかな?映像からは、長女の苛立ちからしか読み取れなかったなー

 

 

2.『ビッグ フィッシュ』(Big Fish) 2003 アラバマ州

「ビックフィッシュ」原作物、ティム・バートン監督

ここで言うフィッシュは キャットフィッシュ 

=ナマズ。『8月の家族たち』でもラストシークエンス始まりの朝食がキャットフィッシュ、朝からナマズ食べるんだねえとびっくり。

地図みるとミシシッピ川流域はすっごい河(って言っても、日本の河と違って泥色で川幅が半端ないと思われる)だらけ。しかも蛇行がすごい。ミシシッピ川の源流を探して遡ったら(Googleマップ上)えらかった。

 

男の人が魚になる話だった。

人魚姫じゃない話ってあるんだね、

『ラブセレナーデ』が最高作品である。

日本昔ばなしだと大体人間に化けているのは、女の人か鬼か。

 

「スペクターの町」が公開時劇場で観た記憶よりもあっさりしてた、靴のシーンとか。ちょっと悲しい。

セット感が強くて、ファンタジーは自然描写少ないかも。

どんどん話進む サーカス団も進む プロポーズまでも進む それからも進む…

記憶ですごく良い映画になっていて、見直したらサラサラ進む映画だった。受け手の印象次第だね記憶とは。テンポがいいんだろう。

じっくりかと思ってたらラスト迄あっという間でした!父と男の子のいい映画です。

 

 

3.『トム・ソーヤ&ハックルベリー・フィン』(w) 2014 ミズーリ州 ハンニバル セントルイス

マーク・トゥエインの時代のミシシッピ川

蒸気船〜!

綿のシャツに吊り下げズボン

原作に忠実で丁寧な作りだと思う。

本を読んだ記憶と違って、結構思慮深いハックと後先考えないトムソーヤでした。ハック大人だった…アニメの印象かな?フーテンのイメージが…

 

河の中洲の島とか、空がただっ広くてでも、閉鎖的な森に囲まれていて、あの村の生産品はなんだろう?休暇に大型船で下ってセントルイス行くって言ってたトムソーヤ一家。結局、文明に馴染めないハックが筏でジムと船出。その最後の引きのミシシッピ川の広大さがヤバい!

本当は元北軍の州に上陸したかったんだろうけど、あの筏じゃ無理だろう。流れが!合流してドンドン南に向かってしまうよね。

実はハックルベリーフィンの物語読んだことないんだ。名実が高いのはそっちなんだよね。はい、読みましょう。ハックとジム

 

あの時代の麻のスーツカッコイイ。まあ支配階級だけが着れる代物だけども。

Dランド思い出す。蒸気船と蒸気機関車

 

 

 

4.『たった一人のあなたのために』(MY ONE AND ONLY) 2009 NY→Boston→Pittsburgh→St.Louis→アルバカーキカルフォルニア

日本未公開

時代が1953年『ライ麦畑でつかまえて』発売時

キャデラックでルート66を東から西へ

ニューヨークからロスアンゼルス迄。

盗まれて、サツに引っ張られて、騙されて、脅されて盗まれてっていう記念碑的な事柄が次々と起り、親子・夫婦・家族が描かれる

在り来りなロードムービー映画に思えるけど実話らしく俳優のジョージ・ハミルトン(知らなかった人)の実話ベースだそうです。

父母役の出演者が豪華、文学好きの息子役が『ウォールフラワー』の男の子、嫌味のない東部の子って感じが凄く安心感。

ロードムービーの割に都会の場面が多くて、ヒッチハイカー乗せてる砂漠横断場面位が自然の場面。お兄ちゃんが一生懸命こさえる刺繍のマップが印象的。

 

 

 

5.『ヤング≒アダルト』 2011 ミネソタ州 ミネアポリス

『ジュノ』の制作チームだそう でも最初から結果がわかっている映画に思えた。

アラサー女子の痛い話…

シャーリーズ・セロンが髪の毛触る癖が良かった

ほぼアル中 犬い対してあれはネグレクト虐待だろう 最後の諸々回収も荒業だし

ミニクーパー所持って言うのも カセットテープでカーオーディオ聴くっていうのもなんか無理感が…

地図でみたらミネアポリスから地元の街は距離があって確かに、ハイファッションのお店はないだろうよ…台詞とかが陳腐な気がするんだけども。嫌味な都会女子と言うよりも、何もみていない人になってる。出身地元が如何にありふれた田舎の街かってのしか映っていない。残念。

 

 

 

6.『早熟のアイオワ』 (The poker house) 2014/2008 アイオワ州

監督の自伝的映画

(邦題は違訳だと思う…セクシー路線出してるけどそんな内容の映画じゃない)

主人公の少女演ずるジェニファー・ローレンスが演技が上手いのがよくわかる。 なにをもって上手いというのか自分でも明確に言えないのですが、うまいなあと感じる、唸らせる。悔しくて泣く場面、顔が赤く上気しているとこなんて体験した本人にしか見えない。上の妹役の子も諦めた感じが醸し出されてる。下の妹役はクロエ・モレッツがちっちゃい頃!一生懸命お喋りしてます。母親役の髪の毛の感じがダメ母親感満載。

ネグレクトされた家庭の話で楽しい映画じゃないし、今も無数に在りそうな家庭の話。

この本人が監督したという事、その作品が字幕付いて日本で配給(約6年後位)がすごいなと思いました。多分、ジェニファー・ローレンス出世作だから後々発掘されたのかな。

アイオワ州の感じは全くわからなかったけど、スラム地区っぽいとこから結構な距離を、バイト先や友達に会いに自転車で爆走するのを延々と撮っているのは意味深、思い出深いのかな。夜は真っ暗っぽい、車ないと無理な感じこわい。

 

 

3作品に共通しているのが、男の人に頼ろうとするorモテようとする女性の抜きすぎ位の金髪、白に近い明るいブロンドヘアー。なんか象徴的な色なんだろうね(天然であのブロンドの人はなかなかいないし、シャーリーズ・セロンは元の色どうなのかな?)

やり過ぎの人達、安定していない人達、美しさの人達

 

 

 

中西部だけでも、北と南の距離もきっと凄いし、横幅は時差があるくらいに広い

全然捉えきれない。シカゴもあるし。デトロイトとか?

きっと遊びに行くような場所じゃないし(ビジネスなら行くんだろうけど)、用も無いから行かないと思うと映画の中で見るか、本を読むか。

オズの魔法使い

怒りの葡萄

ペーパームーン

古いのしか知らない…

レヴェナント

ウインターズ・ボーン

スリービルボード

南部はまた違うし…

(シカゴはちょっと除く/マフィア物になったりするので)

 

『8月の家族たち』の強烈お母さん ヴァイオレットのメリル・ストリープのヘアメイクやサングラス姿が何処かで観た誰かに似ているなー?と…思い出しました!

『きっとここが帰る場所』(This Must Be the Place)2012の主人公にそっくり

この主人公見た時もあの人が!とびっくりした。物語もアイルランドからのアメリカ合衆国ロードムービーで異色な視点が面白い。イタリア人監督。東部からソルトレイクシティ迄確か行ったような。これはお勧め映画です。原題になっている曲名、トーキング・ヘッズデヴィッド・バーンが歌うシーンが超お洒落。

 

延々と書いてしまいましたが、お勧め映画は

1.2.3.  ですね。

未公開だったり、公開が遅いのにはそれなりに理由(日本でのヒットが難しいかな…)があるなあと思わせる、4.6.

5.は2匹目のドジョウ的な感が否めない…

 

でも、劇場で観なかった作品を気軽に観られる環境に感謝を込めて、ありがとう。